優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】

なんかすごく嫌。


それ以上、近づかないでって思ってしまう。




なにも答えずに人のベッドの上でドカンと胡座をかく大雅。


なんなの?


あたしをジッと見てくるし。あたしは気づいていながらも読んでいた雑誌から目を離さずにいた。




「何かよう?」


「別に」





用がないならなんで来たのよ?


早く出て行ってほしいんだけど。