「ごめんね、シュウくん。あたし好きな人いるんだ。片思いだけど今はその人以外考えられない」




シュウくんに逃げれば楽になるんだろうけどね。


それはどうしてもあたしの心がそうはさせてくれないの。



あんな最低男を好きになった自分が悪いんだもん。


傷つけられてもそれでも大雅がいい。





「そっか。送っていくよ」


「えっ?大丈夫だよ。まあまあ近くだし」


「もう夜中だよ?日も変わってるし。送るよ」


「ありがとう」





あたしはシュウくんに送ってもらって家に帰っていった。