優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】

「なぁ、暇なら俺んち来ねぇ?」


「えっ?」


「久しぶりにゆっくり話そうぜ?」


「………うん」





まあ、いいっか。

家にも帰りたくないし。


あたしはシュウくんについて行って家の中に入っていった。





「家の人は?」


「俺、お袋しかいねぇんだ。今は仕事に行ってる。スナックだから遅くまで帰らねぇし遠慮すんな」





遠慮というか、家に2人っきりっことだよね。


いいのかな?


ほんとに話すだけで済むかな?



シュウくんには新しい彼女がいるだろうけど。