翔の言葉で携帯を部屋に忘れて出たことに気づく。
「おっちょこちょいなんだね」
フフっと微笑んでいるけれど、
あたしには笑っているように見えない。
怖い、怖いよ。
なんでそんなに黒いのー!?
いつもにまして翔は黒かった。
なににたいしてそんな態度をとってるのかサッパリだ。
「は~あいじゃあしゃぶしゃぶ頂きましょうか」
「はい」
「ハァー…」
気づかれないように小さなため息を落として席に着いた。
「どう?お口に合うかしら?」
「はい、とても。」
ニコニコしながらしゃぶしゃぶを頬張っている。
だけどそのニコニコは黒くなくて自然とした無邪気な笑顔だった。
なーんだ。
あんたもそんな風に笑うんだ。


