「草津以来だね、並んで寝るの」


「そうだね、あん時も4人で並んで寝たよね」


「懐かしいね」


「だね…。でもこれからきっと一杯いいことあるから」


「だと…いいな」


鈴ノ木君は人の弱みにつけ込むような事はしない


だから、絶対に私を襲ったりしない


今一番安心して一緒にいられる人


案の定、いつの間にかイビキをかいてねちゃった


朝早く、鈴ノ木君が仕事に行った


私が起きた時にはもうお昼近くになってた。


それから、誰かしらがいつも私の家にいるようになり


ちょっとした溜まり場と化してた


でも、おかげで安心してアパートに帰る事が出来た。


「ただいまぁ…たこ焼き買ってきたよ」


「おぉ!!サンキュー」

「今日は?雄ちゃんだけ?」


「うん…ダメ?」


「いえいえ…そんなんじゃないよ(笑)」


「ねえ、綾さぁこっち引っ越せば?」


「また、引っ越しですか…」


「だって、ここまで来るの遠いんだもんさ」


「うーん…」


「それにさ…俺らのそばにいた方が安心だしね」


「ありがとう雄ちゃん」


しばらくして鈴ノ木君がやって来た


この日は3人で川の字になって寝た