木苺の棘

貴女は、死を選んで
苦しみから解放された?

答えは・・・聞こえない。

震える手・・・

私は、その場に
しゃがみ込み

命を絶つ事さえできない。

馬鹿な女・・・

こうして、一度
眠る事で、全てを忘れられる
その感覚を味わってしまった
私は、いっぱいの悲しみに
身動きが取れなくなった時

また、こうして
愛していない男を求め
その男の腕に抱かれ

眠る・・・

そして、私はやっと
生きていられる。