赤いルージュが白いシーツに
べっとりと付いている事など
この際、どうでもいい。

お酒の力を借りて眠れる時に
眠らなくては、睡魔はすぐ
どこかへ消えてしまう・・・

そして私は、なかなか
明けることの無い夜を
朝が訪れるまで、ずっと
待ち続けなければならない。

過去を思い出す時間・・・

苦痛でしかない時間・・・

どうか、誰にも邪魔される
ことなく、このまま朝まで
眠らせてください。

ガシャガシャ、ガシャ・・・

誰かが、鍵を開ける音が
聞こえた。

開かれたドア・・・