母が階段を上ってくる音。 その足音で、 ゆっくりと開くあたしのまぶた。 『初ちゃーん!陸くーん! さっさと起きなさい!』 ママがカーテンを開き、 窓から明るい日差しが差し込んできて あたしと陸に 太陽が直撃した。 『…はぁい』 今日は案外目覚めが良く、 ママの言うことを 素直に聞いて、 ベッドから起き上がった。 『りく、…りく、朝だって。起きな』