RED×HEAVEN

「俺たちは、アイツらを守るために家を捨てたつもりだった。

それがこんな事になるなんて…」



少年の姿をした閻魔は、少女の姿をした閻魔を自分に引き寄せた。



「何があっても家族を手放したらいけなかったんだね。

あたしたちが閻魔になったのがその証よ」


「あぁ、そうだな」


「天国で、また家族みんなで暮らせるかな」


「そうなればいいな」



少年の姿をした閻魔は、少女の姿をした閻魔をしっかりと抱き締めた。