RED×HEAVEN

マユさんの顔を見つめ、念じた。



一粒の泡がプクリと現れ、すぐに消えた。



いけるぞ。



もう一度、さっきと同じように念じた。



すると、マユさんの頬を中心に水はどんどんとあるものに圧迫されていき、ついにはそれがマユさんの顔全体を包み込んだ。



空気。



俺は水中に空気を出現させる事に成功した。



とりあえずこれでしばらくは呼吸が出来る。



マユさんは少し咳き込んだが、それでもまだぐったりとしたまま意識を取り戻す事はなかった。