RED×HEAVEN

「イヤ」



男が突然音を発し、何かを否定した。



男の声は、ただの音でしかなかった。



全く感情が入っていない。



「アオ、オ前ガヤレ」



女はアオという名らしい。



男であろうと女であろうと殺してくれればどちらでもいいと思った。



「わかった。寒いから、ギンは車で待ってていいぞ」



女がそう促すと、男はコートを翻し、何も言わずにどこかに向かって歩き出した。