小山主将とは前よりはいい関係になったが、その事に嫌みを言う部員たちもいた。


私の存在を良く思わない部員は多い。


どうすればいい関係になれるのか。


西條先輩はそんな部員たちに必死で、野球は一人では戦えないんだと訴え続けてる。


選手だけで戦うものではないし、ベンチにいる部員も、応援席にいる部員もみんなも気持ちを一つに戦わないと、試合には絶対勝てない。


西條先輩のことばにみんなは頷いているけど、本当に大丈夫だろうか。


私は不安でならなかった。


チームワークが絶対必要なんだと強く思う。


それより、西條先輩の様子が近頃おかしいのが気になる。


何処か悪いところでもあるのだろうか。


心配でたまらないけど、彼女でもない私が聞くことは出来なかった。


西條先輩を苦しめてるのは何なのか。


私を助けてくれた西條先輩の力になりたい。