何もかも俺より優れている弘也にずっと嫉妬していた。


今回はやり過ぎたと反省し、千比絽には謝ろうと思い、千比絽の部屋に行く。


部屋のドアが開いていて、千比絽の部屋には弘也がいた。


泣いてる千比絽を抱き締めてる弘也。


俺は暫くその場に立ち尽くしていた。


弘也おまえはいつもいいよな。


自分の思いをぶつけられる相手がいて、弘也は幸せだよ。


それに比べ俺はどうしようもない男だ。


千比絽に謝る事も出来ない、情けない男。


なんかだか、バカバカしくなった。


沙那美はこれで失恋決定だな。


ざまあみろ。


今の俺は恋愛で悩んでる暇なんてないのだ。


明日は地区予選の相手校が決まる。


俺たち3年生の最後の戦いが始まった。