合宿が始まり、練習と夕食の支度で体はクタクタに疲れていた。


授業中は寝てしまい、何度も先生に叱られるし、早く夏休みになってほしい。


テストの成績が酷かったから、母さんにこんな成績絶対見せられない。


直ぐに野球を止めろと言われそうだ。


私は深夜ま頑張って勉強してると、部屋がノックされ、西條先輩が入って来る。


「千比絽もう寝ろ、明日も朝練あるぞ。寝不足は駄目だ、勉強は俺が見てやるよ。」


部屋を出て行こうとする西條先輩に話かけた。


今聞かないと聞けそうもないから。


「西條先輩はどうしてそこまで、私の事気にかけてくれるんですか。」


西條先輩が真剣な顔をした。



え、何も答えてくれないのですか。


この空気はなんなんです。


西條先輩が真剣な顔で私を見つめた。


怖いです。