小山先輩のお粥は本当に美味しくて、心まで暖まり、私は一人じゃないんだって思えた。


陸斗と真央も来て楽しい時間を過ごし。


弘也と過ごしたこのマンションにいたかったけど、弘也の父親名義のマンションだから、引き払うしかなかくて、仕方なく自分の家に戻った。


母は私に何も言わない。


ただ、そっと抱き締めてくれた。


3月3日、小山先輩は卒業し、私は弘也の写真と一緒に卒業式に参加をした。


弘也、卒業おめでとう。


《千比絽、誕生日おめでとう》


弘也の声が確かに聞こえた。


弘也、私は16才になったよ。


もう一度言ってもいいかな。


「弘也、私と結婚してください。」


どうして、返事をしてくれないの。


弘也はいつも私の側にいるんでしょ。


なら、答えて。


yesと言ってよ。