千比絽はとっても可愛い女の子なのに、自分でそれに気付いてないだけ。


だから、私が千比絽に魔法をかけてあげるの。


私の将来の夢はメークアーチスト。


両親は美容室とエステのお店をしてるし、姉たち二人はその隣で、ブランド物のお店を経営。


店内は若者から年配のお客様で、いつも賑やかだ。


ブランド物といってもそんなに高くない。


私は千比絽に着せたい服がある。


それはウェディングドレス。


《西條先輩が千比絽のウェディングドレス姿見たいけど、俺の命がそんなに持たない。》


この気持ちを知った時、どうしても千比絽にウェディングドレスを着せたかった。


西條先輩がタキシードを着て、千比絽をお姫様抱っこして貰いたい。


千比絽のウェディングドレスは、私がデザインして、姉たちが作り上げてくれるはず。


だから、ミスコンでそれを実現出来る事が嬉しい。


誰よりも綺麗で可愛い千比絽に仕上げてあけるから。


千比絽をバカにした木村を許さない。