何処かにいつも不安を抱えていた。


いつか弘也がいなくなると思うと怖い。


だから、ギュッと弘也にしがみついた。


「千比絽はバカに積極的だな。」


違うよ、そう言う意味じゃないのに、口に出して言うのはめんどくさい。


この温もりが永久に続きますようにと、祈らずにはいられなかった。


今のままで幸せだから、弘也いて、野球が出来ればそれでいい。


弘也がいなければ野球を続ける意味はないのだから。


弘也生きて、少しでも長く、私の為に生きて下さい。