佐川監督も苦しい顔をしていた。


ピッチャーをこのまま陸斗で行くか、小山主将に変えるか悩んでいると思う。


このまま陸斗で行かせてほしい。


「陸斗で行く、小山いいな。」


「勝つ為に陸斗がいいと思います。俺たちが守り切るから、陸斗は焦るな。」


西條先輩大丈夫ですよね、陸斗で行きます。


小山主将が打ち2点を返した。


陸斗、さぁ行くよ。


私は深呼吸をして目を閉じた。


陸斗と一緒に投げる瞬間を、イメージする。


気持ちは同じ。


西條先輩、私は今甲子園のマウンドに立つています。


あなたが私をここに運んでくれました。



ありがとう、多分一生忘れません。


あたなの愛に支えられて、私はこのマウンドに立っています。


西條先輩、多分、愛してます。


早く会いたい。