溺愛女神様―青空の瞳―


馬車を停車させている場所まで戻ってくると、既にアイル、カナン、ヤトの三人が深刻な表情を浮かべ立っていた

二人の存在に一番最初に気づいたのはアイルだった。
彼は安堵の表情を一瞬だけ浮かべ、次の瞬間には眉尻を吊り上げた

「レイ様!あなたはもっとご自分が尊いということを理解してください!いきなり居なくなられては困ります!」

それに同調するようにエドガーも“そうだぞ”と頷く。

しかし、そんなエドガーにもアイルは鋭い眼差しを向ける


「何を頷いておられるんですか!あなたも同じですよ!エドガー様。護衛を置いて飛び出すなど言語道断!!おまけに探す側が行方不明になるなど、ありえません!!」


ガミガミ ガミガミ――――

アイルはマシンガントークのように口を止めることなく延々と説教をたれる

「あー…うるさい」

「エドガー様?今、何か言いましたか?」

「いや別に」

白々しいくらいにエドガーは、はっきりと目を逸らす
王様という偉い立場だが、アイルに太刀打ちできるほどの口は持っていない

そんなエドガーに呆れたのか、アイルはため息をつき口を閉ざした