【童話】るうちゃん

大好きなしいちゃんに抱えられて、階段みたいなところを登ると、下は一面の砂だった。

こ、これはーー!!

そう思っていると、砂の上にすぐ降ろされちゃった。
だけど、本当にビックリしたのはこの後。


だ、だって、この砂、とっても柔らかくて不安定なんだもの。
動くたびに足が入り込むし、うまく進めない。

うーん、もぅやだ! 帰ってゆっくりお昼寝したい!
そう思っていると、しいちゃんは綺麗な笑顔を浮かべて言うんだ。


「るーちゃん、これが海なんだよ」

う、み。

しいちゃんは嬉しそうにわたしにいうから、わたしも目を開けてじ、っくりとしいちゃんを見る。
目はきらきら、遠くまで泡が光っているのが、とってもスゴいって思っちゃった。



うみ、このおぉきーいのが、うみぃ!?


喋れるのなら、わたし、きっとこんなことをみんなの前でいっているのかもしれない。