だって、好きなんだもん。

なるほど。

「でも、五十嵐先輩なら新しい恋できますよ!!」

「なんの根拠があって…」

「出会いは案外身近にありますよ!」

そう言うと、五十嵐琢磨は私の顔をじっと見て、

「そうだな」

と笑った。