「あ、良樹?今日、カラオケ行けなくなった」

『まじ~?りょーかい』

私は、携帯を閉じて、自分のベッドに顔を埋めた。


─俺、お前が嫌いだから。


じゃあ、何でキスなんか…
私に対する嫌がらせ…?

「もう…やだ…」

…考えたくない。


      ☆


「みうー!」

…ん…お母さんの声?
今何時…?
私は、おもむろに携帯を開いた。
朝だ…。
いつの間にか、寝てたんだ…私。
学校、行きたくないなぁ…
っていうか、淳司に会いたくない…。

「起きてるなら早く下りてきなさいっ」

あー…もう。
お母さんうるさいなぁ…。
そして、私はいつも通り学校に行った。