「おう、中川」
朝からまたこいつか。高校からの腐れ縁、河村康平。めんどくさいからシカトだ。

「おいっ、シカトかよっ。ったく〜冷てえ奴だな~、高校からの親友だろ〜。そうツンツンするなって」

「腐れ縁の間違いだ」
こいつはてきとうにあしらうのが一番だ。邪魔者扱いしても喜んでるあたり、こいつはMに間違いない!
とか少し一発屋芸人の真似を脳内でしてみたが、やはり俺に笑いのセンスはない。
いや、あの長なんとかって芸人のセンスがないだけか。
中川はそんな下らないことを考えながら河村と授業へと向かった。