あたしの頬に冷たい何かが伝わった・・・
みんなはそれを見て固まってる
司会者も吃驚してる
―――――バッ
あたしの前に誰かが現れた・・・
「すみません。眠そうなんで連れて行きます」
そう言ってあたしをお姫様だっこした・・・
温かい腕...
あたしが落ち着く声・・・
あたしを包んでくれる大きな手・・・
そして。見慣れた金髪の髪をしてる・・・
―――――日向―――・・・
あたしは日向の胸の中で静かに泣いた。
みんなはそれを見て固まってる。
日向はあたしを抱えながら、歩いてく。
いつの間にか寮に着いてた・・・
日向は部屋に入ってから、あたしをゆっくり降ろした
「助けてくれて…ありがと」
「…俺も助けて貰ったから。そのお返し。
・・・とっても綺麗なのに泣くなよ」
日向はとっても優しい顔をした・・・。
「・・・日向」
あたしは日向に抱きついた
日向は優しく温かい腕で抱きしめてくれた…
あたしは日向から放れてた・・・
「このドレス・・・。どうしよ」
「返しに行くか?」
あの場所に...戻りたくない・・・
あたしは首を横に振った

