着いた先は、8階建ての1つの家。

お家の広さは東京ドーム5個分くらい。


庭の広さはディズニーランド1個分くらい。

その庭にはプールと露天風呂と遊園地があった。


お家の壁と床は大理石で出来ていた。


ハッキリ言うと、あたしの“お家”というより、あたしの“街”だ。

お家に入るとリビングに荷物が積まれてた。


「自分の荷物。持って行きなさい」

お母さんはそれだけ言いコーヒーを飲んだ。


部屋に入ると、家具は運び込まれていた。


黙って、荷物の整理をした。

こう見えて綺麗好きなんだ。


例の写真を手に取り、それを鍵付きの引き出しに入れた。


リビングに戻ると明日から行く高校のパンフレットが渡された。


南西蘭会学園という、私立で1番大きい高校。

お金持ちが通う高校。