「莢はそんな所まで気づいてたの?
やっぱ凄いな~っ!!!
でも、あれだけは気づかなかったんだ」
悠が指差した方向を見ると1台のリムジンの前に立っている日向達。
「ゆ、悠。いつからそこにいたの?」
「それは分からない」
へへっと笑って、舌を出した。
見られてたのかな…?
そう思いながらも、悠と一緒にそこに向かった。
「乗って」
それだけ言われて乗り込んだ。
乗り込むとみんなが聞いてきた。
「なぁ。莢だっけ?
舞蝶やったんやなぁ~!!!
カッコよかったでぇ~」
……関西弁。
「すごいっ!!!
どうやって強くなったん?」
この人も。
「すごいね。莢ちゃん」
いきなりそんな事言われても困るんですけど。

