そして、寮まで走り出した
日向は濡れてる。
日向が笠になってくれてるからあたしは揺れてない。
日向・・・。
やっぱり。好きだな…。
日向の優しさ、とっても伝わってくる。
日向は寮まで抱えてくれた。
日向を見るとびしょ濡れだ。
「日向。座って」
あたしは日向をソファーに座らした
タオルをとって、あたしも日向の傍に腰掛けた
「ありがとね」
あたしは日向の顔を拭いた
「日向びしょ濡れじゃん」
「はは。本当だな」
日向は自分の格好を見て笑った
あたしは日向の髪を拭いてから「着替えてきなよ」と言った
日向は上着を脱ぎ始めた
「ちょ、ちょっと!!ここで着替えないでよっ!!」
――――――バサッ
日向が脱いだ上着を投げつけられた
「それで、顔隠せ。見んじゃねーぞ?」
あたしは、上着で顔を隠した
しばらくすると、フワっと日向の香りに包まれた
「もういいんだけど?」
あたしが上着から目をあげると、日向が優しい顔で微笑んでいた
カッコイイ・・・。
なんか、好きになりすぎて狂っちゃいそう。

