「…俺。行かねぇ」
日向はまた車に乗り込んだ。
「なんでだよっ!!!」
「今日何の日だ?冬休みだろ?
子供来てねぇじゃねぇか…何しに行くんだよ」
あ・・・
忘れてた・・・。
あたしは黙って車に乗り込んだ
「…まさか。忘れてなんじゃないだろうな?」
「え?ま、まさかっ!!んなバカな・・・忘れて…ました…」
「どんだけバカなんだよ・・・」
日向は呆れてる
あたし。本当に馬鹿だ・・・
・・・恥ずかしい。
ため息が出るよ…
「寮に戻るぞ」
「そだね…」
あたし達は結局寮に戻る事になった。
あ・・・。
雨降ってきた。
あたしの気持ちも雨だよ・・・。
「着きましたよ」
どうやって寮に戻ろう・・・。
「莢。来い」
「何?」
―――――――ヒョイ
あたしは日向に抱えられた
「な、何ですか?」

