―――翌日

ヤバイ。
頭がキンキンする。

思考回路も回らない。

風邪、引いちゃったのかな?

目の前で寝てる日向の頬に手を当てた。


「ひ、なっ…」
「…んぁ…?」

日向はあたしの頭に手を置く。

「莢っ…!」

いきなり、抱きかかえられ、走った。


…何?

意識が飛んだ。


「んぅ…」
「起きたか?」

日向が目の前にいる。

「ここは?」

「救護室。先生出かけてる」

そっか。
意識飛んじゃったんだ。

日向は心配そうにあたしを見てくる。

「大丈夫か?」
「うん。
それより、日向風邪うつっちゃう」


あたしが日向に微笑むと、

「風邪なんかうつってもいい。
莢と一緒にいれるなら」

日向は優しい顔をして微笑んだ。


体温急上昇↑

「莢? 大丈夫か? 顔赤いぞ?」

…あなたのせいです。

あたしは布団に潜り込んだ。
「莢?」