舞蝶.・。*





あたしはそう思いながら、鞄を開けた。



―――バサッ

……?


開けた瞬間、手紙がいっぱい出てきた。


「…何。コレ」

固まってると、今朝の人が笑いだした。

「モテてるね! 面白い!!」


面白いって。
…全然ウケないんだけど。

この人。
笑いのツボ大丈夫か?


「俺。氷野 大和(ひの やまと)。
玖流の副総長をしてる。

クラスは2-C。よろしく」

今朝の男が手を差し伸べてきた。

「中村莢。2-B。よろしく」


あたしは軽く握って、落ちた手紙を拾い集めた。

ベットに上り、1通1通読む。


大和がベットにぶら下がってきて「読むんだ」と言って微笑む。