舞蝶.・。*



「な……んで…」
「誰かのせいで…大型車に跳ねられた」
「…そんな」
勇樹は手につながってる管を掴んで、莢の所に行こうと言った。


俺達は手術室の前に駆けだした

その時

―――――ガチャン

【手術室】と書かれたランプは消えてない。
でも中から手術服にたくさんの血が付いた医者が出てきた

「莢はっ!!!」
悠が聞いた

「すみませんが。今すぐ献血が必要です。
A型の人はいませんか?」

A型・・・

俺は手をあげた。

「助かります。ではこちらに来て下さい」

悠と猛と大和はO型だ。
勇樹はAB型。
奏はB型。

A型は俺だけだ。

俺は血を取った。
「これだけの血で大丈夫なんですか?」
「私もA型なので合わせると足ります」
看護師が医者の手に針をさす
「あの。これで…助かるんでしょうか?」
医者は微笑んで「全力を尽くします」と言って血が入った袋を持って行った