男の子はあたしに抱きついてきた。
「うぎゃっ」
お母さんは軽く怒ってたけど、可愛いから別にいいや。
あたしはお母さんとも仲良くなった…

男の子はケーキの生クリームを手に付けて口に銜えた。
食べてるだけなのに・・・
え、エロく見える・・・。

あたしは、その子としばらく遊んでた…
お母さんは、遠くから見てる

親子ってこんなもんなんだな。
心配で心配でたまらない。
愛しくて、可愛らしくて、手放せない。

「良かったね・・・」

あたしが小さく吐くと男の子は?と、大きな手であたしの手を包んでくる。
温かい・・・。
あたし。小さい頃どんな子だったんだろう
五月蠅かったのかな?
だから、あの人に嫌われたのかな?

あたしは男の子が笑ってるのと温かさで
・・・涙が出た
男の子は慌てて、あたしの涙を大きい手で触る

「拓っ!!!」
そう言った男が近づいてきた。
「ここにいたんだっ!!」
そう言って、拓を引っ張り上げる男。
あたしに気づいて吃驚してる
「な、何?拓がまた何かした?」
あたしと同じ目線になって、話しかけてくる男。