舞蝶.・。*



弾き終わると、これまでにない拍手に包まれた。
そしてあたしは泣きながら頭を下げた

「何泣いてんだよ」
そう言って微笑んでくる日向。
「だって…嬉しすぎてっ……」
「はは。 莢らしーな」
日向はそう言って大きな手で涙を拭ってくれた

「ありがとっ」
あたしはみんなにそう言った

「じゃあ。
お待ちかねの時間。行きますか?」

日向が意味ありげな事を言った・・・

「じゃあ。
莢ちゃんお誕生日おめでとう。
はいっ!!プレゼントっ!開けて見て?」

え・・・?

「プレゼントですかっ!!!
初めて貰いますっ!ありがとうございますっ」

あたしは包装紙をゆっくり開けて見た

「わぁ―――っ!! とっても、キレーっ!!!
で、でも…。これ貰っていいんですか?」
花さんは微笑んだ
「もちろんっ!!!
今、着てくれたら嬉しいんだけど…」

泣きそうな顔をする花さん

「着ますっ!!!今着てきますっ!!!
だから…泣かないで下さいねっ?」

そう。
花さんからもらったのはドレス。
純白のダイヤが埋め込まれて、レースがいっぱいついてる