「あたしね、みんなに会ってなかったら…今の自分はきっと無いと思う。
感情がなかった頃のあたしは、笑えない。泣けない。何も出来ないあたしでした…。
でも。あたしの過去を聞いてくれて、全力で助けてくれて、あたしの気持ちを真剣に考えてくれて、そして。感情を取り戻してくれた…。
初めてだったの。あたしとちゃんと向き合ってくれる人。
だから。みんなに数えきれないほどの感謝をしてます。初めてできた大切な人。初めてできた気持ち。
あたし、みんなの事が大好きです」

あたしはお父さんから降りて日向達の元に向かった

「ありがと。
それとこれからもよろしくね」

あたしは1人1人に抱きついた。
そして、最後の1人。日向・・・

「日向。あたしを救ってくれて本当にありがとう。あたし、みんなに出会えて本当に嬉しい」

そう言って抱きしめた
日向は顔を赤くして、困ってた。

あたしは日向から放れると
「じゃあ。今日はみんなに感謝の気持ちを込めて演奏したいと思います」

あたしがバイオリンを手に持つと拍手が沸き起こった
「俺。ピアノ弾いてやる」
「日向出来るの?」
「俺。日本1だけど」
日向のある1面を知りました・・・。
「俺もクラリネットやる」
「お父さん…」

あたし達は一緒に弾き始めた