クダラナイ。

クダラナイ。


この周りの音全て
消えてしまえばいいのに。


世界中至るところ。
無意味に撒き散らされる騒音に
身体の内部から朽ち果てそうな気がして。


頭が痛い。

闇に溺れる。


だってどんなに耳をすましても
スピーカーのボリュームを上げても

私の欲しい『音』は
まるで聴こえてこない。


――彼の声はまだ届かない。