歩いていると



急に彼女が立ち止まった…



僕が振り向き



「どうしたの?」



っと聞くと彼女は

手招きしながら



「ちょっと来て!」



と僕を呼び寄せた



僕がそばに行くと

彼女は僕の両肩を掴んだ!



ドキッとした…

心臓が一気に弾けて

痛いくらいだった!



もっもしかして…

キっキス?



そう思った次の瞬間!

グッと掴んだ肩を回して

僕を反転させた!



僕はよろけながら言った…



「ちょっ!何?」



すると彼女は…



「颯人っ!おんぶ〜!」



っと言って

僕の背中に飛び乗ってきた!



僕は急にかかる重みに

耐えながら



「ちょっちょっと!え〜?
おんぶって!?
急に乗っからなくても…」



っと言った



すると彼女は笑いながら…



「ははは〜っ!歩くのしんどい!もうちょっとだから
おぶってけ〜!」



と言い放った…



「もうちょっとなら
自分で歩いてよ〜!」



っと彼女に言うと



「文句言わないのっ!
ほら〜っ!歩いて歩いて〜♪」


っと進行方向を

大きく指差した…



彼女の指差す通りに

歩いていく…



しかしまぁ冷静に考えたら

キスはないよなぁ…



しかし…



あれだけ食べた後に

これは正直拷問だ…



けど…



彼女の重みを…

彼女の体温を…

背中で感じる…


辛くても少しでも長く


それを感じていたかった…