あたしの誕生日に
両家の家族が一同集まった

入籍の祝いと妊娠の祝いを同時にやるらしい

あいつの両親と兄弟が出席し

あたしの両親が出席している

兄貴は仕事で来れないと言っていた

それに麗華のパーティに向けて
最終準備をしないとだから
無理してこっちに来る必要はないんだ

麗華の鼻をあかすために
最善を尽くして欲しい

「もう届は出したのよね?」

あいつの母親が聞いてくる

「はい、あたしが出してきました」

「え? 誠也は何をしていたの?」

「あ、えっと…会議がなかなか終わらなくて」

母親の冷たい視線に
あいつが渇いた笑いをあげた

「全く、仕方がない子ね
会議をすっぽかしてでも行くのが男でしょ」

「抜け出せる雰囲気じゃなくて…」

「平気ですよ。もう出しちゃったんだし」

あたしがにこっと笑った

あいつのお母さんが申し訳なさそうに
謝っていた