誠也が苦笑した

「誠也が好きだ
ずっと好きだった」

「僕も果恋が好きだよ」

「これからはたくさん話をしような
今まで、できなかった話も
いっぱいいっぱい話して…」

「そうだね
ずっとすれ違ってきたぶんだけ
話すこともたくさんあるだろうからね」

あたしは顔をあげる

誠也がじっとこっちを見ている

やっと両想いになれたんだな、あたしたち

誠也があたしを好きだったなんて
意外だったけど

すごく嬉しかった

幸せだよ

ありがとう

あたしを好きでいてくれて

赤ちゃんは死んでしまったけど
得たものはたくさんあるよ

ありがとう

あなたの存在に感謝するよ