あいつがくるっと身体の向きをかえて
あたしと向かい合うと
にっこりと微笑んでから
ぎゅっと抱きしめてくれた

温かい体温が伝わってくる

あいつの優しい気持ちが
身体に流れ込んでくる

好きだ

やっぱりあたしはあいつが好きだ

どうしてこんなに好きになっていたんだろう

あたしとあいつはキスをした

どさっとベッドに押し倒されると
あたしは「待って」と
あいつの胸を押しかえした

「まだ…ちょっと怖い
最後までは無理…なんだ」

「いいよ
そのかわりたくさんキスをさせて」

「ん、わかった」

あたしは瞼を閉じると
あいつと長い長いキスをした