「…えっ」 「……もう暗いんだから、早く帰るぞ」 俺は無理矢理あいつの手を握ると、ゆっくりと歩き出した。 「隼人…」 「お前何時間待ってた?」 「……え…2時間くらいかな?」 どうりで冷たいわけだ…。 真冬ではないが、こんな肌寒くなってきたこの季節に2時間も待ってるやつがどこにいんだよ…。