膝を地面に打ち付けてしまった。 せっかく治りかけていた傷口から、また血が出る。 「…いったー…」 またやっちゃった…やっぱりあたし学習能力ない…。 「お姉さん大丈夫っすか?」 頭の上から男の子の声が聞こえて、あたしは顔を上げた。 「…!なんでお前が…」 残念ながら、声をかけてくれたのは隼人じゃなくて、隼人の友達。 でも、隼人と会えてよかった…。