サージェルは、とりとめなく同じ事を何度も考えていた。
『僕が子鹿の事なんか気にしなければ、誰も死ななかったの?
いや・・僕が気にしなかったら、あの母子は死んでいた・・・
でも・・・
結局2匹とも王様に殺された・・・
もともと、死ぬ運命だったって事・・・?』
サージェルは、1人何もない暗い場所で1人で考えていた。
どれくらいの時間考えていたのか・・・
サージェルにも判らなかった。
「サージェル・・・サージェル・・・」
「・・・誰?!
僕は、今とても大事な事を考えているんだ。
邪魔しないで!!」
声はするものの、サージェルを呼ぶその者の姿はどこにも見えなかった。
「あなたが考えているのは、この事?」
声の主がそう言うと、サージェルの目の前に母親が王に懇願する姿が映った。
その母の隣では、父も苦しい顔をしながら、森へと全力で馬を駆けさせた姿が映っていた。
そして洞窟では、産まれたばかりの子鹿に喜ぶ自分。
しかし、王という権力の元に、そこに在った全てが消えた。
女は息子と夫を守るため、男は妻と息子を助けるため、息子はまた別の命を守るため、全力で生きていた。
王だけが・・その思いを、虫けらのように扱った。
そして、全てが焼き尽くされた。
焼き尽くした跡には、城が建てられ、その城から見える湖を見て、王と呼ばれる男は笑っていた。
・・・笑っていた。
その光景を目の当たりにした時、サージェルの心に何かの火が灯ったのが分かった。
それは、小さかったが、簡単には消すことが出来ない事も、サージェルには分かった。
『僕が子鹿の事なんか気にしなければ、誰も死ななかったの?
いや・・僕が気にしなかったら、あの母子は死んでいた・・・
でも・・・
結局2匹とも王様に殺された・・・
もともと、死ぬ運命だったって事・・・?』
サージェルは、1人何もない暗い場所で1人で考えていた。
どれくらいの時間考えていたのか・・・
サージェルにも判らなかった。
「サージェル・・・サージェル・・・」
「・・・誰?!
僕は、今とても大事な事を考えているんだ。
邪魔しないで!!」
声はするものの、サージェルを呼ぶその者の姿はどこにも見えなかった。
「あなたが考えているのは、この事?」
声の主がそう言うと、サージェルの目の前に母親が王に懇願する姿が映った。
その母の隣では、父も苦しい顔をしながら、森へと全力で馬を駆けさせた姿が映っていた。
そして洞窟では、産まれたばかりの子鹿に喜ぶ自分。
しかし、王という権力の元に、そこに在った全てが消えた。
女は息子と夫を守るため、男は妻と息子を助けるため、息子はまた別の命を守るため、全力で生きていた。
王だけが・・その思いを、虫けらのように扱った。
そして、全てが焼き尽くされた。
焼き尽くした跡には、城が建てられ、その城から見える湖を見て、王と呼ばれる男は笑っていた。
・・・笑っていた。
その光景を目の当たりにした時、サージェルの心に何かの火が灯ったのが分かった。
それは、小さかったが、簡単には消すことが出来ない事も、サージェルには分かった。


