ごく普通に学校生活を送った・・・
でも歪みができた・・・
萌の一言で・・・
「愛?」
購買のパンを食べる私に萌が聞いてきた。
「どした?萌」
口ごもる萌・・・
「あたし・・・空峰君が好きになった。」
「え?」
いきなりの萌の言葉に驚いた・・・
なにも言えなくなった・・・
萌が・・・空峰を・・・好きに・・・
「それで・・・告白した。」
呼吸が出来なくなった。
「・・・そ、そうなんだ!告白したんだ・・・それなら言ってくれればよかったのにー」
バレないように明るく振舞っていた。
「言えるわけないじゃん。」
「え?どうして?」
「だって・・・愛は空峰君が好きなんでしょ?」
やっぱり萌にはなにもかも読まれてた・・・
でも・・・
「え?!好きなんかじゃないよ。あんなくされ後輩。」
素直に言えないのが私。
親友の恋は応援したい。
だから自分の恋はあきらめる。
「本当に!?じゃ、えっと・・・付き合うことになった。空峰君と・・・」
もうどうでもよくなった。
萌だけは応援する。
でも今の萌にはムカついた。
自分がクズに感じてきた。
萌に取られて悔しい。
うざい。


「萌?頑張ってね。」
最後にそう言って屋上を後にした。