愛することができるまで

『雷からの電話の前に
ボスから電話があったわ。』


『そうかよかったな。』

『そうね…んで、メール見たわ。』


彼女の住む場所、
素性は調べ上げてあり
その内容に目を通す。


勿論内容は私達だけしか読めないよう、
暗号化されている。


『…彼女…』


大人の欲望の為に
消される彼女。


(かわいそうに…)


心に浮かんだ感情に
一瞬、躊躇しながら
口にするのはやめた。


感情が出ていると
雷に気付かれれば
再度、訓練させられるか殺されるかのどちらかだ。

『…どうした?』