愛することができるまで


『…はい。』


『なに不満かい?
まぁ君のような腕の
持ち主ならば不満に
思うのも無理はないな。』


『いえ、そんな事はありません。』


ボスの声の背後から
泣き声が聞こえた。



『ボス、今どちらに?』


『君も良く知っている
場所だよ。
今回はどうも上手くいかんようだ…
聞き分けが悪くてね…』

一回、銃声が響いた。


受話器からも激しい音が響く。


その後、後ろの泣き声は静かになった。