どうやら今日は

出るまで諦めてくれないらしい


私は息を潜め

彼が起きないことを願う


電話の向こうで

胸が潰れる思いをしているであろう彼女の事を

私は考える


でも

彼を起こして彼女の着信を知らせるなんて

優しい気持ちを私は持てないでいる