エレベーターの"2階"のランプが光り、扉が開いた。 そして僕は踏み出す。 エレベーターのすぐ横で、社長・棚原雪枝は待っていた。 「お呼びですか、社長」 「CHAMPとの顔合わせするわよ。ここのレッスン室でレッスン中だから」 歩きながら社長は言う。 このビルの2、3階はおもにレッスン用の部屋が設けられていて、防音対策もばっちりである。 ―と、聞いた。 そしてこの階には3つのレッスン室があるが― 社長は、そのうち一番奥の部屋のドアを開け入っていった。 あわてて僕も後を追い中に入る。