宮火が修理の為外に出てから暫く経った
「由利さんのお兄さん、遅いわね」
「どうしたのかしら。私も少し見てきてもいいですか」
美羽はそう言い残せば立ち上がり後ろを向いた。八重は目を細めそれを待っていた様に右腕を背中にもっていき、帯の位置で一端止めれば徐に立ち上がり美羽の後ろへと近付いていく
「一体、どうしたのかしらね」
刹那
後ろに控えていた右腕に握られている短刀を美羽の背中に目掛けて狙いを定め振り落とした
キイン
刃物が交わる音がしとしとと降る雨の中、鈍く広がった
「・・・八重さん、何をするのですか」
懐刀を素早く出し八重の刀を受け止めた美羽は、怪訝な顔でいた。一方八重は残念そうに舌打ちをすれば、刀と共に体重を掛け美羽を今にも斬り付ける様だ
「貴女が捕まれば、我が国は憎き奴等から・・・解放される!」
「話の意図が分かりません」
美羽は刀を払いのけ数歩下がれば、目の前の状況をなんとか整理しようと思考を巡らす。それと同時に逃げ出せるように隙を伺った
「フフ、逃げようとしても無断!もうじきお前も護衛の青年と同じく死ぬ運命よ」
「彼は死んだりはしません!」
「馬鹿ね、相手はあの国よ?一度敗れた国の貴女達が勝てるはずがない」
八重の言っている発言、此までの行動を元に美羽にはある仮説を予想していたが、それが確信なのだと理解した
「・・・やはりそうでしたか。八重さん貴女も私と同じく・・・・・一国の姫であったのですね」
”あった”とは現在を示すのではなく過去を示す言葉
八重は目線を下げ、次に上げた時には気品のある、だが鋭く冷たい双眼を美羽へと向けた
「そうよ。やっと気付いたのね馬鹿な人。でも、もう遅いわ」
その言葉と同時に美羽は後ろの気配に気付き振り返った
「残念だったな」
後ろから感じた気配が己の背後から声が聞こえたと同時に美羽は最後の足掻きで懐刀を投げたが相手は容易く避けられ、首筋に手刀で軽く叩けばいとも容易く意識を失ったのであった
「由利さんのお兄さん、遅いわね」
「どうしたのかしら。私も少し見てきてもいいですか」
美羽はそう言い残せば立ち上がり後ろを向いた。八重は目を細めそれを待っていた様に右腕を背中にもっていき、帯の位置で一端止めれば徐に立ち上がり美羽の後ろへと近付いていく
「一体、どうしたのかしらね」
刹那
後ろに控えていた右腕に握られている短刀を美羽の背中に目掛けて狙いを定め振り落とした
キイン
刃物が交わる音がしとしとと降る雨の中、鈍く広がった
「・・・八重さん、何をするのですか」
懐刀を素早く出し八重の刀を受け止めた美羽は、怪訝な顔でいた。一方八重は残念そうに舌打ちをすれば、刀と共に体重を掛け美羽を今にも斬り付ける様だ
「貴女が捕まれば、我が国は憎き奴等から・・・解放される!」
「話の意図が分かりません」
美羽は刀を払いのけ数歩下がれば、目の前の状況をなんとか整理しようと思考を巡らす。それと同時に逃げ出せるように隙を伺った
「フフ、逃げようとしても無断!もうじきお前も護衛の青年と同じく死ぬ運命よ」
「彼は死んだりはしません!」
「馬鹿ね、相手はあの国よ?一度敗れた国の貴女達が勝てるはずがない」
八重の言っている発言、此までの行動を元に美羽にはある仮説を予想していたが、それが確信なのだと理解した
「・・・やはりそうでしたか。八重さん貴女も私と同じく・・・・・一国の姫であったのですね」
”あった”とは現在を示すのではなく過去を示す言葉
八重は目線を下げ、次に上げた時には気品のある、だが鋭く冷たい双眼を美羽へと向けた
「そうよ。やっと気付いたのね馬鹿な人。でも、もう遅いわ」
その言葉と同時に美羽は後ろの気配に気付き振り返った
「残念だったな」
後ろから感じた気配が己の背後から声が聞こえたと同時に美羽は最後の足掻きで懐刀を投げたが相手は容易く避けられ、首筋に手刀で軽く叩けばいとも容易く意識を失ったのであった

