「まあそうなの。それは災難だったわね」
あれから残されていた三人であったが美羽と八重は何やら話し込んでおり、宮火はというと部屋の端に座り本を読んでいる
「実はあの橋は二年前に壊れてしまい、新しく立て直されたばかりなのよ。貴女方が知らないのは仕方がない事よ」
「そうだったのですか。ちなみに他にも、別の場所の橋は大丈夫だったのでしょうか?」
「そうねえ・・・。私が知ってる所では確か二、三ヶ所は変わったわね。それがどうかしたの?」
「いえ、大丈夫です。ありがとうございます」
宮火は本を眺めながら二人の会話をなんとなく聞いていたら不意に天上を見上げた
先程まで何もなかった筈の天上には、染みがうっすらと浮き出ていた
雨漏りか?
・・・にしては見るからに家の内装はそう古くもない。ならあれは一体なんなんだ?
「雨漏りかもしれない。少し見てくる・・・」
「あら、雨漏り?そんなことしなくても他の人に頼むから大丈夫よ」
「いえ、自分がしたいと思ったので平気です」
八重に半無理矢理伝えれば宮火は美羽の方へと振り向いた
「いってくるよ」
「?
いってらっしゃい」
いつもとどこか雰囲気が違う宮火に美羽は疑問に思いながらも部屋から出ていく宮火の後ろ姿を眺めていた
まさかこの会話が二人の交えた言葉など、誰が知ってるのであろうか

