廊下からも夕餉の良い香りが鼻を擽り空腹であった事に気がついた
「空腹だろうに。なんせ二日も寝てたからな」
「え・・・二日も?」
ちょうど居間の前の襖に着き美羽は朝波を見直すが彼が嘘をついてる様子は更々無い
「何が起きたのか、狛津殿からも伺ったが美羽様からもお聞かせて願います・・・」
小さく耳打ちする朝波に美羽は頷くと朝波は襖を開け中に入ろうと促し美羽も続いて入った
居間には机が置かれ夕餉が並んでいた
「・・・もう無事なのか?」
そこには襷掛けの格好をした宮火の姿だった
「心配をかけてしまってごめんなさい。ええ、もう大丈夫よ」
美羽と朝波は腰をおろすが宮火は夕餉の乗せられたお盆を手に持つと美羽は疑問に思った
「それは、狛津さんのかしら」
「ああ。明日が祭だからな。準備で忙しいそうだ」
美羽は少し考えた後に視線が宮火へと向かれた
「それ・・・私が運んでもいいかしら?」
二人は驚いてるようだが宮火は美羽に手渡す
「奥の間にいるからそこに行くといい」
「ありがとう。訳は後で改めて説明するからごめんなさい」
コンコン
襖を軽く叩くと中から返事が聞こえた
襖を開けると琵琶の弦を調整している狛津の姿があった

